お茶畑の周辺草地が絶滅の危機にある植物を救う

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茶栽培が絶滅危惧される草原性植物守る 

  • 東山地域の茶生産農家(静岡県掛川市)では「茶草場」と呼ばれている採草地がある、そこに国や県が絶滅危惧種とするキキョウをはじめ、多くの草原性植物が育っている、と言うのだ!
  • 辺の茶生産農家の人も「お茶の栽培がめずらしい植物を守ってきていると言うのはうれしい」と語っている。
    キキョウ桔梗
    カワラナデシコカワラナデシコ
    フデリンドウフデリンドウ
    ササユリササユリ

以下は朝日新聞(2009/06/20掲載 米山正寛記者)の載った記事を紹介します。

  • 特に下段の東山地域塾 塾長の杉山さんは私、当サイト管理者の友人でもあり、毎年、茶摘最盛期には一番茶の商品を送っていただき、ご当地自慢の深蒸し茶は格別な味です。
  • また緑茶は「ガン」予防に良いとされる大学の研究結果も発表されています。
    では、その茶畑採草地についてご紹介しましょう。

茶栽培地周辺の採草地「茶草場」とは    

  • 一般お方はお茶畑の近くに広がる「茶草場」のことはご存じないと思います
  • の手で維持されている草地は、今ではほとんど消えてしまっただけに貴重な存在になっている。さらに、絶滅が心配される草原性植物を数多く育んでいることが発見された。
  • 長年にわたり手入れを続けてきたお茶農家も、そうした意義に気づいていなかったという。  

絶滅危惧種の植物も健在

  • 草場は、茶畑周辺に広がる採草地。農家の人たちがススキやササなどを刈り取り、「お茶の色や昧が良くなる」ようにと茶畑に敷く。
  • 毎年秋から冬にかけてこの作業が繰り返される。その結果、日当たりの良い草地として維持されてきた。

茶草場に絶滅危惧種

  • 原性植物に気づいたのは、静岡県農林技術研究所(磐田市)
    環境水田プロジェクトリーダーを務める稲垣栄洋さん(40)ら。一昨年、県内の休耕田の現状を調べ始めたところ、以前は水田だった場所が茶草場として使われ、そこに国や県が絶滅危惧種とするキキョウをはじめ、多くの草原性植物が育っていることを見つけた。

草原性植物

  • 春にはキンランやタチツボスミレ、フデリンドウなど。
    ワラビやフキなど山菜の姿もあった。夏から秋にはワレモコウやツリガネニンジン、カワラナデシコなどが現れた。
  • 稲垣さんは「茶の栽培という農業の営みの中で自然に山里の草地が守られている。今となっては貴重な事例だ」と「発見」の意義を語る。
  • 画像を拡大してみると茶畑の右側には、茶草場が豊かに茂っているのが解ります。
  • 画像クリックで拡大画像になります。
    絶滅危惧の草原性植物の種類
  • 花の写真は楠本良廷さん提供(フデリンドウを除く)

場所の分析を実施

  • 独立行政法人・農業環境技術研究所(茨城県つくば市)
    とともに航空写真を使った分析を実施。
  • 茶業組合が組合員に草を敷くことを義務付けている静岡県掛川市東山地区では、170ヘクタールの茶畑に対して周辺の茶草場は100ヘクタールもあり、道路わきの斜面、近所の山などが幅広く茶草場として活用されていた。
  • 昔から草刈を続ける場所は草原性の従来植物が豊かだが管理が不十分だと外来植物のセイタカアワダチソウなどが侵入してくる実態もわかってきた。

茶生産農家の方は驚嘆

二番茶収穫中の杉山さん

  • 松浦康夫さん(50)は「ササユリなど昔は歩けばぶつかるぐらいあったのに、なくなってきた」と、豊かな茶草場にも変化が起きていることを証言する。
  • 杉山良夫・組合長(60)は「お茶栽培が貴重な植物を守っていると言う面からも評価されるのはうれしい」と喜んでいる。  
                                   

自然草地は静岡・鹿児島に現存

  • 人手の入った半自然草地は1950年ころまで国土の1割以上もあったが、今では2~3%に過ぎない。しかも、人家に近い里山地域からはほとんど消えてしまった。
  • 業環境技術研究所主任研究員の楠本良延さん(38)は「半自然草地は水田の周囲にわずかに残る以外、存在しないと思っていた。それだけに静岡県の茶草場が豊かに維持されているのを見て本当に驚いた」と話す。
  • そこで宇治茶(京都)や伊勢茶(三重県)八女茶(福岡)など全国の主要な茶産地に電話で聞き取り調査をした。でも、返ってきたは「10~20年前までは茶畑に草を敷く作業をしていた農家もあったが・・・」といった内容がほとんど。
  • 茶畑を広げるために茶草場をつぶしたり、労力不足から草を敷く作業を止めたりしていったらしい。
  • 岡県と同様の作業が残っているという答えがあったのは鹿児島県。
  • 県農業開発総合センター茶業部長の佐藤昭一さん(54)は「以前ほどではないが続いている。ススキと一緒に他の草原性植物も見られる」という。
  • 楠本さんは「お茶の栽培は肥料の流出などが問題視され、環境に負荷をかけているイメージを農家自身が抱いている。だが、栽培を通して守られている植物の存在もわかってきた。
    茶畑と草地のつながりを、もっと明らかにしていきたい」と意気込みを見せている。

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